Araiヘルメット LRSシールドホルダーベース取り付け

以前「ZRX1100日記」に「ヘルメットのシールドがはずしにくくて割ってしまった」と書いたことがありますが、これを見て、ある方が「シールドをはずしやすくするパーツが出ているよ」とメールをくれました。
Araiのホームページを見てみると、どうやら「L.R.S. (Lever Release System)」というのがそれらしいです。
それからしばらくしてバイク屋に行く機会があったので、店員に頼んでL.R.S.がついたヘルメットを見せてもらい、シールドの脱着を試してみました。
シールドを全開にすると、シールドホルダーからレバーがぴょこっと出てきて、それを上に上げるとシールドが取れやすくなりました。
「むちゃくちゃ簡単に取れる」というわけではありませんが、かなり快適になるようです。
シールドベースが450円と安かったため、つい買ってしまいました。
これがパッケージです。

L.R.S. パッケージ

袋から出すと、これらのパーツが入っています。

L.R.S. 内容物

シールドとシールドベースをつけてみるとこんな感じです。

シールドとシールドベース

グレーのレバーを上にあげると、矢印部分がシールドを外に広げるような構造になっています。なるほど。
シールドベースをヘルメットに取り付けて、ホルダーをつけようとしたところ、「あれ?ホルダーが付かない」
強引につけてみると、なんとか付いたので、次はシールドを付けてみる。全然つかない。
いったんホルダーをはずして、ホルダーとシールドベースをよく見てみることにしました。
標準のシールドベースはこんな形になっています。

標準シールドベース

L.R.S. には、矢印部分にレバーが付いています。
一方、ホルダーの裏側を見るとこんな形です。

ホルダー(加工前)

この写真は左側のホルダーを前方向から撮ったものです。(画像の手前が前部、右側が上部になります)
矢印部分のでっぱりが、標準シールドベースでは穴があいていてすっぽり収まるのですが、L.R.S.ではレバーがついているためにつっかえてしまいます。
ここであらためてL.R.S.シールドベースのパッケージを見てみる。(おいおい)
「SAG2ホルダーとペアでご使用ください」と書いてありました。やはり標準ホルダーではだめなのか?
でも、ホルダー裏側のでっぱりの1カ所がつっかえているだけだから、これを削ってしまえばいいのでは?
あらためてホルダーを買うのもしゃくなので、駄目もとで削ってみました。

ホルダー(加工後)

矢印部分が削った跡です。
この加工後、ホルダーがすんなり付くようになりました。
ところが、シールドを付けてみると、右側は問題なく開閉できるけど、左側はいったん閉じると次が開けられなくなる状態でした。
強引に開けると、ホルダーが持ち上がるような感じになり、実用に耐えない状態でした。
最初にホルダーを強引に付けたことが原因かもしれない。
「しかたない、L.R.S.用のホルダーを買うしかないかな」と思い、バイク屋に行ってきました。
ところが店員に聞いてみると、私のヘルメットの色のホルダーはないかもしれない、とのこと。
私のヘルメットは「GOTH」ですが、L.R.S.が付いているものは「GOTH Tracker」で、色のラインナップが違うそうです。
とりあえず私のヘルメットの色「Vメタリック」か「黒」のホルダーがあったら買う、ということにして帰宅しました。
悔しいからもう一度シールドの動きを研究してみると、シールドの爪の部分(下の写真矢印部分)が、本来シールドベースに潜り込むべきなのが、スムーズに潜り込まずに、強引に押し込むと浮いてしまうことがわかりました。

シールドの爪

だったら、ということで、この爪の部分とシールドベースの一部をヤスリで削り、シールドがシールドベースに潜り込みやすいようにしてみました。
シールドはスムーズに動作するようになりましたので、速攻でバイク屋に電話して注文を取り消しました。(笑)
このような苦労の末(ほとんど、私が強引に作業したことが原因ですが)、L.R.S.が機能するようになりました。
シールドを全開にすると、下の写真のようにレバーが出てくるので、これを押し上げることにより、シールドがはずれやすくなりました。

シールド全開

シールドベースを交換してから、通勤に数回使用しましたが特に不具合は感じません。
シールドベースのみの購入ですんだので、金銭的にも満足しています。
ただし、ホルダーの加工については、GOTH以外のヘルメットについては形状がどのようになっているかわからないので、同じ方法でできるかどうかわかりません。
また、ホルダーのでっぱりを削ったことによる不具合がないともいえませんので、この方法を試す場合は自己責任でおねがいします。

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